日本画家 牧野伸英 公式サイト
浅間山
サイズ | 4号 |
制作年 | 2021年 |
通っていた小学校からのグランドからは浅間山を良く望むことができ、
その位置からは右側の稜線が雪で細い筋に見えます。
なぜそうなるのかと、担任の先生がクイズを出しましたが、
幼い私には答えが見つかりませんでした。
見る場所によって全く違う山容を示すことも浅間山の魅力です。
黄 昏
サイズ | 20号 |
制作年 | 2018年 |
第27回無名会展 |
空港は旅立ちと到着のシンボルであり、その景色にも情緒を感じるものですが、
空が大きく開けているために雲や太陽がダイナミックな光景を繰り広げてくれます。
このときも思わず写生せずにいられないほど心を掴まれ、その簡素なスケッチから作品を制作しました。
宙からの贈り物
サイズ | 14.5×11.5cm |
制作年 | 2020年 |
高校の授業以来、何十年ぶりかでエッチングを制作しました。さまざまな技法を試し、とても楽しい時間を送ることができました。
制作したのは蔵書票というもので、自分の所蔵であることを示すために書籍に貼っておくものです。
ざわめき
サイズ | 40号 |
制作年 | 2018年 |
第73回春の院展 |
照明を落とした映画館のエントランスにほの明るく浮かび上がる売店は、これから観る映画への期待をますます盛り上げてくれます。上映時間に間に合わないのではとヤキモキしながらもポップコーンの列に並ばずにはいられません。
境内の鯉
サイズ | 6号 |
鯉は日本画で描き尽くされたテーマではありますが、やはり魅力的なモチーフです。
形の美しさや、それが水にゆらぐ面白さに魅かれて取り組みましたが、
本制作よりも写生や下図にかなり時間がかかりました。
轍
サイズ | 40号 |
制作年 | 2017年 |
第72回春の院展入選 |
わだちにはそこを通った車や人の、まさに足跡が記されていて面白いです。
最近ではこんなぬかるみの道が少なくなり、あちこち探し回りました。
当初は歩いてゆく人物を入れた構図だったのですが、試作の段階で徐々に周囲をカットしてこうなりました。
転生(写生)
制作年 | 2016年 |
YAMAHA DragStar250 |
朽ちたバイクを描こうと思い、あちこちのバイク店や解体屋を探し回りました。
ようやく平塚市のお店で狙い通りのバイクを見つけ、車体やエンジンなど数枚の写生を描かせてもらうことができました。
それらの写生が、2016年に院展に出品した「転生」の制作に繋がりました。
詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
転生
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2016年 |
第101回秋の院展 |
バイクシリーズを描き始めた頃からの構想として、
新しかったバイクがいつしか廃車になり、その残骸が朽ち果てた末に新たな物質に変化し、
長い年月の間には生命まで育まれるといった宇宙の輪廻転生を表現したいと思っていました。
この作品がそのシリーズの最終章です。
それらの詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
コモロスミレ(素描)
希少な八重咲きの「コモロスミレ」は小諸市で発見され、市の天然記念物に指定されています。
最近では見かけることが少なくなってしまいましたが、何気ない歩道脇に花を開いていたりします。