日本画家 牧野伸英 公式サイト
大島桜(素描)
仕事で頻繁に通う伊豆半島ではさまざまな種類の桜を楽しむことができます。
時期になると周囲の山がピンクや白に染まり、まるで桃源郷のようです。
大島桜もよく見かけるのですが、写生に時間がかかるのでなかなか描くチャンスがありませんでした。
秋明菊(素描)
大好きな花のひとつである秋明菊は、鉢植えを写生したあと庭に植え替えます。
すると翌年はずいぶん背丈が大きくなって伸び放題に乱れてしまうので、
結局また鉢植えを買って写生することになります。
この年は珍しく八重咲きの白い花が手に入りました。
浅間山(素描)
小諸市にある高原美術館の裏手には飯綱山という丘があり、
浅間山の良い展望所として知られています。
市内をほんの少し移動するだけで山容が変化することが、小諸から見る浅間山の面白さです。
蜜柑(素描)
とにかく写生のときには対象をじっと見つめて、
本物そっくり描こうとするほどに対話する中から
リアリティ以上のものが滲み出ることを信じて描きます。
おそらく師もそのように指導してくださっていたのだと思います。
天文台(素描)
国立天文台勤務の、故 石田五郎さんの書いた「天文台日記」に魅せられて30年、
その舞台となった岡山天体物理観測所を写生する機会を与えてもらえたことがあります。
かつては東洋最大であった直径188センチ反射望遠鏡も第一線を退くほどになっていましたが、
あこがれの地を訪れることができた感激はたいへんなものでした。
チューリップ(素描)
理科の授業で花壇を使うためにチューリップを抜く必要があるというので、
働いていた小学校に植えてあった株をたくさんもらって
自宅に植え直しました。それを片っ端から写生したものです。
河口湖からの富士山(素描)
描き尽くされている富士山ですからなかなか本画にする勇気が出ませんが、
やはり実物を目の前にすると心を動かされるので写生は繰り返しています。
同じような形でも場所によって変化があるのが山岳の魅力ですし、
それぞれの地元の皆さんにとっては自分たちの仰ぎ見る形が最高なのでしょうね。