日本画家 牧野伸英 公式サイト
カクテル
サイズ | 8号 |
薔薇の品種「カクテル」は、その名の通り咲き具合によって花の色が変化し、
ひとつの株にさまざまな色が混在して美しい姿を見せてくれます。
花の鮮やかな色合いを再現するのは難しいことですが、
日本画の絵の具の発色に頼って表現しました。
花菖蒲
サイズ | 12号 |
きれいに咲いた花の部分だけ描くのではなく、その生命を描くのだと教えられてきました。
根っこから養分を吸い、それが葉の光合成によって充実して1年後にやっと花が咲くのです。
そんな営みを描き切りたいと願っています。
枝垂桜
サイズ | WSM(ダブルサムホール) |
かつて住んでいた横浜市から近いところに立派なぼたん園があり、毎年写生に出かけたものです。
ある年は気候のせいで開花がずいぶん遅れ、そのかわりにいつもは見ない枝垂桜の花が見事でした。
この作品はダブルサムホールという長形のサイズです。
通常の形と違ってずいぶん細長いので、描いていて気分がリフレッシュされます。
星の海
サイズ | 8号 |
夜桜を眺めながら歩いていると、樹の根元にまるで星のように著莪の花が咲き乱れていました。
それほど派手な花ではないし雑草のようにはびこるのでぞんざいに扱いがちなのですが、
シチュエーションやそのときの自分の心持ちによって印象が変わるものです。
椿
サイズ | 8号 |
なんとか画商に絵を扱っていただけるようになった頃、
椿を描くといいよ と紹介された方のご自宅庭先で写生させていただいた花です。
椿というと資生堂のシンボルマークくらいしか思い浮かばなかった私ですが、
その魅力に目覚めて毎年写生するほどになりました。
花満つ
サイズ | 10号 |
限られた時間で満開の椿の花を描くか、花びらの散った地面を描くかの選択を迫られ、
この日は地面を写生しました。
椿といっても品種によっては花ごと落ちず、ハラハラと散るものもあるそうです。
涼秋
サイズ | 8号 |
東京の町田市には立派なダリア園があり、何度か写生に通ったものです。
人の 顔よりずっと大きな花が咲いていたり、色とりどりで形もさまざまなダリアは
モチーフとしてとても興味をそそられるものです。
初秋のダリヤは静かな園内でひっそりと咲き、
牡丹園のような華やかなにぎわいとは違う情緒がありました。