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マチエールの凸凹が付きすぎている部分にやすりをかけます。
あまり突出している部分があると、最後まで邪魔になることがあります。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
下仕事をした上に、背景と人物のシルエットを転写。
これからバックの密度を上げてゆきますが、位置の目安にするために人物を塗ります。
来た来た、今年の院展の出品申込書。
「無」ってハンコが押してあるのが「無鑑査」ってことです。
つまり審査を受けずに入選させてもらえる!
よっぽどのことがなければ(笑)9/2から開催される「秋の院展」に陳列されます。
岩絵の具を薄く流したり、乾いた上にまた流したり、作業を繰り返すとこういう調子がつきます。
日本画にはさまざまな表現がありますが、私は大作・・・
特に院展のように作品同士が並ぶ場で勝負しなければならないときは、
画面に強さを出すためにこのような下仕事を繰り返します。
単調にならないよう、間延びしないよう、しかもうるさく重苦しいだけにならないよう、
これまで実践してきた経験を生かしながら進めてゆくわけです。
水干絵の具と細かい粒子の岩絵の具で下塗り。
今日の上原美術館日本画教室では、1年目の受講者の方々に胡粉の溶き方を実践していただきました。
慣れない作業に戸惑いながらも、皆さん説明の通りにしっかりおこなって良い胡粉を溶いておられました。
ちなみに再来週実施する子供さん対象のワークショップ
「ピカピカ金の箔でお絵描き!」は、あと数日で申し込み締め切りになります。
すでに応募者多数につき抽選は必至の状況ですが、
応募者数がたいへん多くなった場合は午後に加えて午前の部も追加を検討します!
金属箔を使う貴重な体験ですので、ぜひご参加ください。
本紙張り込み完了。
裏打ちと張り込みは相当神経を使うし労力もかかるので、終わったときはへとへとです。
キレイに張り終え、小下図も大下図もできていればもう8割がた完成したも同然な気持ちですが、
他人がこの真っ白な画面を見たら
「うわ、これから大変ですね!」
ということになるんだろなー。
雲肌麻紙に裏打ち。
院展出品画のような大作の場合、
以前は裏打ち紙をパネルに二重に袋張りし、その上から格子に糊を打って本紙を張り込んでいましたが、
今回は下張りがキレイに残ってくれたし場所も広いので、正当な裏打ちをしてます。
裏打ちが終わったら、下張りに糊を格子に打って張り込むのは変わりないから、
本紙の補強を念入りにしたという結果になります。
小下図で方向性がほぼ決まった!
まだ随時少しは手を入れたりするけどね。