ざわめき
サイズ | 40号 |
制作年 | 2018年 |
第73回春の院展 |
照明を落とした映画館のエントランスにほの明るく浮かび上がる売店は、これから観る映画への期待をますます盛り上げてくれます。上映時間に間に合わないのではとヤキモキしながらもポップコーンの列に並ばずにはいられません。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
ざわめき
サイズ | 40号 |
制作年 | 2018年 |
第73回春の院展 |
照明を落とした映画館のエントランスにほの明るく浮かび上がる売店は、これから観る映画への期待をますます盛り上げてくれます。上映時間に間に合わないのではとヤキモキしながらもポップコーンの列に並ばずにはいられません。
轍
サイズ | 40号 |
制作年 | 2017年 |
第72回春の院展入選 |
わだちにはそこを通った車や人の、まさに足跡が記されていて面白いです。
最近ではこんなぬかるみの道が少なくなり、あちこち探し回りました。
当初は歩いてゆく人物を入れた構図だったのですが、試作の段階で徐々に周囲をカットしてこうなりました。
転生(写生)
制作年 | 2016年 |
YAMAHA DragStar250 |
朽ちたバイクを描こうと思い、あちこちのバイク店や解体屋を探し回りました。
ようやく平塚市のお店で狙い通りのバイクを見つけ、車体やエンジンなど数枚の写生を描かせてもらうことができました。
それらの写生が、2016年に院展に出品した「転生」の制作に繋がりました。
詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
転生
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2016年 |
第101回秋の院展 |
バイクシリーズを描き始めた頃からの構想として、
新しかったバイクがいつしか廃車になり、その残骸が朽ち果てた末に新たな物質に変化し、
長い年月の間には生命まで育まれるといった宇宙の輪廻転生を表現したいと思っていました。
この作品がそのシリーズの最終章です。
それらの詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
CROSS ROAD
サイズ | 150号 |
制作年 | 2015年 |
第100回秋の院展 |
渋谷駅前のビルのカフェから見下ろしたスクランブル交差点です。
雨上がりの街を若者が行き交う情景に心を惹かれ、その造形の面白さも絵心をそそります。
往き交う
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2014年 |
第99回秋の院展 奨励賞受賞 |
広場を行き交う人々をずっと眺めていると、待ち人と会えて嬉しそうに話す人や
じっとスマートフォンを操作している人など、それぞれの人生があることを感じます。
場所は渋谷の駅前で、ハチ公のいる近くです。
6番線17時27分発
サイズ | 40号 |
制作年 | 2014年 |
第69回春の院展入選 |
電車が駅に着き人が乗り降りするのを眺めていると、その動きや光と影のコントラストをおもしろく感じます。
スケッチしている間にも、いくつもの人生が乗っては降り、目の前を過ぎ去ってゆきます。
それはつかもうとしても叶わず、ただ傍観することしかできないのかもしれません。
日差しの中へ
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2013年 |
第98回秋の院展 奨励賞受賞 |
この当時は床への映り込みと人物のシルエットの対比の美しさを表現しようと試みていた頃で、
たまたま旅行で訪れた日光の宿のスポーツ施設を写生して制作しました。
陽のあたる教室
サイズ | 40号 |
制作年 | 2013年 |
第68回春の院展入選 |
児童が下校したあとはがらんとして、それまでの活気がすっぽり抜け落ちてしまったような教室。
西日がイチョウの葉を透かして真黄色な光を投げ込んでいました。
宙へ
サイズ | 40号 |
制作年 | 2012年 |
第67回春の院展入選 |
宇宙を描きたいという気持ちから、さまざまな試行錯誤とやり直しの結果この作品になったのですが、
その過程で院展への入落を心配した師匠が「これを使いなさい」と
くださった天然群青を思い切りバックに使いました。
北口方面
サイズ | 100号 |
制作年 | 2010年 |
第95回秋の院展 奨励賞受賞 |
秋の院展は毎年、上野にある東京都美術館で開催されますが、
美術館の改修工事のため、その間日本橋三越本店でおこなわれたことがあります。
三越は春の院展の会場でもあるのですが、秋の院展の作品は春よりもずっと大きいため
会場内に展示しきれないということで、小さめのサイズに制限されての出品でした。
都会の雑踏を描くのが好きな私は、横浜や八王子で駅の写生をし、
当時仕事をしていた小学校の先生方にモデルを頼んで作品を仕上げました。
展覧会場で作品を観た教え子たちが、それぞれのモデルの先生方を当ててくれたことは
私にとって密かな自慢です。
陽影
サイズ | 40号 |
制作年 | 2009年 |
第64回春の院展 奨励賞受賞 |
いつも仕事をしていた学校の流し場から体育館が見えていました。
午後になると次第に陽が当たって、そこで運動する児童の姿が
シルエットとなって、床に美しい影を落としていたのです。
ちょうど良い陽の差し方をするのはほんの1時間ほどの限られた間だけだったので、
何日にも分けて克明な写生をし、制作しました。