転生(写生)
制作年 | 2016年 |
YAMAHA DragStar250 |
朽ちたバイクを描こうと思い、あちこちのバイク店や解体屋を探し回りました。
ようやく平塚市のお店で狙い通りのバイクを見つけ、車体やエンジンなど数枚の写生を描かせてもらうことができました。
それらの写生が、2016年に院展に出品した「転生」の制作に繋がりました。
詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
転生(写生)
制作年 | 2016年 |
YAMAHA DragStar250 |
朽ちたバイクを描こうと思い、あちこちのバイク店や解体屋を探し回りました。
ようやく平塚市のお店で狙い通りのバイクを見つけ、車体やエンジンなど数枚の写生を描かせてもらうことができました。
それらの写生が、2016年に院展に出品した「転生」の制作に繋がりました。
詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
転生
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2016年 |
第101回秋の院展 |
バイクシリーズを描き始めた頃からの構想として、
新しかったバイクがいつしか廃車になり、その残骸が朽ち果てた末に新たな物質に変化し、
長い年月の間には生命まで育まれるといった宇宙の輪廻転生を表現したいと思っていました。
この作品がそのシリーズの最終章です。
それらの詳細はコラム「輪廻転生を描きたい」に書いています。
バイク屋(素描)
中古のバイクをたくさん置いてある倉庫で描かせてもらいました。
どんなバイクでもよいわけではなく、やはり自分が乗っていた時代によく見かけた車種は
描いていて気持ちがこもります。
鈴木荘102号室
サイズ | 40号 |
制作年 | 1995年 |
第50回春の院展入選 |
人が暮らしている生活感に魅かれて描きました。
人物を画面に描かずにその人柄を想起させるような表現に興味をもちはじめた頃です。
自分と同じような若者(当時!)が住んでいそうなアパートでしたから、
自分のアパートの部屋番号を画題につけました。
なお、停まっているバイクは SUZUKI WOLF です。
鋼の墓標
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 1994年 |
第79回秋の院展入選 |
バイクのジャンク屋を探して群馬県まで足を運び、
うずたかく積み上げられた処分場にたどりつきました。
バイクの墓場だなと思って描いた作品です。
なぜか今ではこういった処分場が国内から姿を消してしまいました。
廃車
サイズ | 50号 |
制作年 | 1994年 |
第9回東京セントラル美術館日本画大賞展入選 |
友人が乗っていた SUZUKI RG250γを譲り受け、大学生の頃の2年間乗り回していました。
思い入れのあるそれと同じ型のバイクがうち捨てられている光景に出くわし、
細かい部分までこだわって描きました。
駐輪
サイズ | 30号 |
制作年 | 1994年 |
第3回無名会展 |
たまたま見かけた情景にぐっと魅かれるときがあり、
それを描くと割り合いうまくゆくものです。
いつもそんなにうまくゆくわけでないのが残念ですが。
土に還る
サイズ | 40号 |
制作年 | 1994年 |
第49回春の院展入選 |
前年に試作した作品から発展させ、同じ画題で描いたものです。
バイクシリーズも最初は自分の乗っていたものを描き、
次は廃棄され朽ちてゆくもの、そして最後に「再生」につなげて
輪廻転生を描きたいと思うようになりました。
土に還る
サイズ | 25号(80.3×80.3cm) |
制作年 | 1993年 |
第2回無名会展 |
正式に松尾敏男先生の一門に加えていただき、その研究発表展に初めて出品した作品です。
画題は小説「汚れた英雄」の最終章から拝借したものですが、師匠からは「バイクは土に戻りませんよね」と言われてしまいました。
止まれ!
サイズ | 69×144cm |
制作年 | 1993年 |
第48回春の院展入選 |
メカニカルなものが好きなので、自転車のスポークの配列やチェーンのコマひとつひとつを描いてゆく過程を楽しみながら制作しました。
地面のゴツゴツした抵抗感を出すのにもわくわくした覚えがあります。
フレームナンバーMC18-1018856
サイズ | 150号変形(220×175cm) |
制作年 | 1992年 |
第77回院展入選 |
春の院展に続いて同じ年の秋の院展に初入選した作品です。
モチーフを求めてヒマラヤまで旅をするなど制作の展開を模索していた頃、
師匠の松尾敏男先生に「描くべきものはもっと身近にもあるでしょう」と言われ、
それならば自分の大好きなもので勝負しようと、
乗っていた HONDA NSR250R を描いたところ、初入選を果たすことができました。
当時は院展でバイクなど描く出品者はいなかったので、会場を訪れた人の印象に残ったようです。
ちなみに画題は愛車の車体番号をそのままつけました。