日本画家 牧野伸英 公式サイト
希望
サイズ | 40号 |
制作年 | 2011年 |
衝撃的な東日本大震災の報道をリアルタイムで見ながら、
自分にできることは絵を描くことだと思いながら
「希望」というテーマで制作したものです。
作品自体はうまくゆきませんでしたが、同じときに師が描いた富士山の作品は
見事にその気持ちが表現されていて、絵の前から動けなかったことを覚えています。
チューリップ(素描)
理科の授業で花壇を使うためにチューリップを抜く必要があるというので、
働いていた小学校に植えてあった株をたくさんもらって
自宅に植え直しました。それを片っ端から写生したものです。
涼秋
サイズ | 8号 |
東京の町田市には立派なダリア園があり、何度か写生に通ったものです。
人の 顔よりずっと大きな花が咲いていたり、色とりどりで形もさまざまなダリアは
モチーフとしてとても興味をそそられるものです。
初秋のダリヤは静かな園内でひっそりと咲き、
牡丹園のような華やかなにぎわいとは違う情緒がありました。
北口方面
サイズ | 100号 |
制作年 | 2010年 |
第95回秋の院展 奨励賞受賞 |
秋の院展は毎年、上野にある東京都美術館で開催されますが、
美術館の改修工事のため、その間日本橋三越本店でおこなわれたことがあります。
三越は春の院展の会場でもあるのですが、秋の院展の作品は春よりもずっと大きいため
会場内に展示しきれないということで、小さめのサイズに制限されての出品でした。
都会の雑踏を描くのが好きな私は、横浜や八王子で駅の写生をし、
当時仕事をしていた小学校の先生方にモデルを頼んで作品を仕上げました。
展覧会場で作品を観た教え子たちが、それぞれのモデルの先生方を当ててくれたことは
私にとって密かな自慢です。
河口湖からの富士山(素描)
描き尽くされている富士山ですからなかなか本画にする勇気が出ませんが、
やはり実物を目の前にすると心を動かされるので写生は繰り返しています。
同じような形でも場所によって変化があるのが山岳の魅力ですし、
それぞれの地元の皆さんにとっては自分たちの仰ぎ見る形が最高なのでしょうね。
海へ続く道
サイズ | 30号 |
制作年 | 2009年 |
第18回無名会展 |
伊豆の入田浜を描いたものです。
人が歩いた跡が自然と道になり、その白い美しさが海へ誘う感じに魅かれました。
私は海のない長野県育ちなので、海を目にしたときの感慨はひとしおなのです。
富津方面(素描)
心に留まる風景に出会ったときにすぐ描けるよう
できるだけスケッチブックを持ち歩くように心がけています。
横須賀の美術館から見た対岸の千葉県の夕暮れの光景が美しく、
急いでその色合いを描き留めたものです。
春朧
サイズ | 10号 |
椿は毛虫がつくので自宅に植えるのは敬遠していたのですが、
つばき園に写生に行くごとに、そこで売られている苗に目を奪われ
結局いくつかを買い求めることになりました。
案の定、夏が近づくとチャドクガが発生して
気付かないうちに葉が丸坊主にされてしまったことがあります。
毛虫を処理して枝を払い、そのまま樹が枯れゆくのを惜しんでいると
なんと幹一本だけになってしまったその先から新芽が出て見事に復活したのです。
生命力の強さに感嘆した出来事でした。
陽影
サイズ | 40号 |
制作年 | 2009年 |
第64回春の院展 奨励賞受賞 |
いつも仕事をしていた学校の流し場から体育館が見えていました。
午後になると次第に陽が当たって、そこで運動する児童の姿が
シルエットとなって、床に美しい影を落としていたのです。
ちょうど良い陽の差し方をするのはほんの1時間ほどの限られた間だけだったので、
何日にも分けて克明な写生をし、制作しました。