土に還る
サイズ | 40号 |
制作年 | 1994年 |
第49回春の院展入選 |
前年に試作した作品から発展させ、同じ画題で描いたものです。
バイクシリーズも最初は自分の乗っていたものを描き、
次は廃棄され朽ちてゆくもの、そして最後に「再生」につなげて
輪廻転生を描きたいと思うようになりました。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
土に還る
サイズ | 40号 |
制作年 | 1994年 |
第49回春の院展入選 |
前年に試作した作品から発展させ、同じ画題で描いたものです。
バイクシリーズも最初は自分の乗っていたものを描き、
次は廃棄され朽ちてゆくもの、そして最後に「再生」につなげて
輪廻転生を描きたいと思うようになりました。
デンドロビウム
サイズ | サムホール |
ランの中でもデンドロビウムが好きですが、
これは「宇久須」という、西伊豆の地名にちなんだ品種です。
今はもう廃園になってしまったランの里の売店でひと目惚れし、
大事に持ち帰って写生しました。
夜桜
サイズ | 8号(45.5×38cm) |
故郷の小諸市の城趾公園「懐古園」の石垣と桜です。
整った石垣でなく「野面(のづら)積み」という、天然石をそのまま利用した石垣は
苔むした様子が旅情をそそります。
観光地としては有名ですが、それほど人がたくさん押しかけるわけでもないので
静かな園内はゆったりとした時間が過ぎてゆきます。
土に還る
サイズ | 25号(80.3×80.3cm) |
制作年 | 1993年 |
第2回無名会展 |
正式に松尾敏男先生の一門に加えていただき、その研究発表展に初めて出品した作品です。
画題は小説「汚れた英雄」の最終章から拝借したものですが、師匠からは「バイクは土に戻りませんよね」と言われてしまいました。
止まれ!
サイズ | 69×144cm |
制作年 | 1993年 |
第48回春の院展入選 |
メカニカルなものが好きなので、自転車のスポークの配列やチェーンのコマひとつひとつを描いてゆく過程を楽しみながら制作しました。
地面のゴツゴツした抵抗感を出すのにもわくわくした覚えがあります。
秋叢
サイズ | 6号(41×31.8cm) |
白い花は秋明菊です。
たおやかで、庭の草むらの中で風に吹かれる風情は良いものですが、
生命力が強いためどんどん増え、庭中秋明菊だらけになってしまいます。
フレームナンバーMC18-1018856
サイズ | 150号変形(220×175cm) |
制作年 | 1992年 |
第77回院展入選 |
春の院展に続いて同じ年の秋の院展に初入選した作品です。
モチーフを求めてヒマラヤまで旅をするなど制作の展開を模索していた頃、
師匠の松尾敏男先生に「描くべきものはもっと身近にもあるでしょう」と言われ、
それならば自分の大好きなもので勝負しようと、
乗っていた HONDA NSR250R を描いたところ、初入選を果たすことができました。
当時は院展でバイクなど描く出品者はいなかったので、会場を訪れた人の印象に残ったようです。
ちなみに画題は愛車の車体番号をそのままつけました。
高山の秋
サイズ | 40号(100×100cm) |
制作年 | 1992年 |
第47回春の院展入選 |
春の院展に初入選した作品です。
山岳の厳しさを絵に描きたくてヒマラヤまで写生に行ったほどでしたが、たまたま秋に登った北アルプスの涸沢で七竃の紅葉に感動し、その気持ちが初入選につながりました。
その後しばらくは毎年30kgの荷物を背負って北アルプスに登り、数日間山ごもりしての写生が恒例となりました。
雨間
サイズ | 8号(45.5×33.3cm) |
墨はとても魅力的な画材で、
水で薄めたり濃くしたり、あるいはにじませたりすると
さまざまな表情を見せてくれます。
雨のしっとりとした雰囲気を水墨の表現に託して描きました。
涯
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 1991年 |
大学院在籍中に描いた作品です。
ヒマラヤでの写生をもとに、岩稜の険しさや雪の輝きを出そうと
岩絵の具を盛り上げたり箔を張ったり工夫して制作しました。
山はネパール山系の「タウチェ・ピーク」です。
こんな最果ての地にも人の暮らしがあることに感銘し、ヤクを連れた人物を配しています。