6番線17時27分発
サイズ | 40号 |
制作年 | 2014年 |
第69回春の院展入選 |
電車が駅に着き人が乗り降りするのを眺めていると、その動きや光と影のコントラストをおもしろく感じます。
スケッチしている間にも、いくつもの人生が乗っては降り、目の前を過ぎ去ってゆきます。
それはつかもうとしても叶わず、ただ傍観することしかできないのかもしれません。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
6番線17時27分発
サイズ | 40号 |
制作年 | 2014年 |
第69回春の院展入選 |
電車が駅に着き人が乗り降りするのを眺めていると、その動きや光と影のコントラストをおもしろく感じます。
スケッチしている間にも、いくつもの人生が乗っては降り、目の前を過ぎ去ってゆきます。
それはつかもうとしても叶わず、ただ傍観することしかできないのかもしれません。
日差しの中へ
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2013年 |
第98回秋の院展 奨励賞受賞 |
この当時は床への映り込みと人物のシルエットの対比の美しさを表現しようと試みていた頃で、
たまたま旅行で訪れた日光の宿のスポーツ施設を写生して制作しました。
星辰
サイズ | 30号 |
制作年 | 2013年 |
第22回無名会展 |
夜道を急ぐ先に人の暮らしが感じられる明かりを目にすると心を揺さぶられます。
そんな心情のときは、まるで道しるべのように星が光っていることも。
陽のあたる教室
サイズ | 40号 |
制作年 | 2013年 |
第68回春の院展入選 |
児童が下校したあとはがらんとして、それまでの活気がすっぽり抜け落ちてしまったような教室。
西日がイチョウの葉を透かして真黄色な光を投げ込んでいました。
浅間山(素描)
小諸市にある高原美術館の裏手には飯綱山という丘があり、
浅間山の良い展望所として知られています。
市内をほんの少し移動するだけで山容が変化することが、小諸から見る浅間山の面白さです。
川面
サイズ | 150号 |
制作年 | 2012年 |
桜で有名な東京都の目黒川の夜景に心を魅かれて描きました。
中央の川の表現が弱く、絵が散漫になってしまったかもしれません。
それでも自分の想いは果たせたと思っています。
宙へ
サイズ | 40号 |
制作年 | 2012年 |
第67回春の院展入選 |
宇宙を描きたいという気持ちから、さまざまな試行錯誤とやり直しの結果この作品になったのですが、
その過程で院展への入落を心配した師匠が「これを使いなさい」と
くださった天然群青を思い切りバックに使いました。
天文台(素描)
国立天文台勤務の、故 石田五郎さんの書いた「天文台日記」に魅せられて30年、
その舞台となった岡山天体物理観測所を写生する機会を与えてもらえたことがあります。
かつては東洋最大であった直径188センチ反射望遠鏡も第一線を退くほどになっていましたが、
あこがれの地を訪れることができた感激はたいへんなものでした。
130億光年を越えて
サイズ | 100号 |
制作年 | 2011年 |
「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」あるいは「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」など
SF映画が最盛期の時代に育った私は、今でも宇宙や私たちをとりまく世界に興味が尽きません。
そんな自分の思いをなんとか絵にできないかと試行錯誤していた時期の作品です。
「130億光年」というのは宇宙の果てまでの距離を表す数値ですが、
研究の進歩でその距離は少し延びています。
希望
サイズ | 40号 |
制作年 | 2011年 |
衝撃的な東日本大震災の報道をリアルタイムで見ながら、
自分にできることは絵を描くことだと思いながら
「希望」というテーマで制作したものです。
作品自体はうまくゆきませんでしたが、同じときに師が描いた富士山の作品は
見事にその気持ちが表現されていて、絵の前から動けなかったことを覚えています。
北口方面
サイズ | 100号 |
制作年 | 2010年 |
第95回秋の院展 奨励賞受賞 |
秋の院展は毎年、上野にある東京都美術館で開催されますが、
美術館の改修工事のため、その間日本橋三越本店でおこなわれたことがあります。
三越は春の院展の会場でもあるのですが、秋の院展の作品は春よりもずっと大きいため
会場内に展示しきれないということで、小さめのサイズに制限されての出品でした。
都会の雑踏を描くのが好きな私は、横浜や八王子で駅の写生をし、
当時仕事をしていた小学校の先生方にモデルを頼んで作品を仕上げました。
展覧会場で作品を観た教え子たちが、それぞれのモデルの先生方を当ててくれたことは
私にとって密かな自慢です。