春朧
サイズ | 10号 |
椿は毛虫がつくので自宅に植えるのは敬遠していたのですが、
つばき園に写生に行くごとに、そこで売られている苗に目を奪われ
結局いくつかを買い求めることになりました。
案の定、夏が近づくとチャドクガが発生して
気付かないうちに葉が丸坊主にされてしまったことがあります。
毛虫を処理して枝を払い、そのまま樹が枯れゆくのを惜しんでいると
なんと幹一本だけになってしまったその先から新芽が出て見事に復活したのです。
生命力の強さに感嘆した出来事でした。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
春朧
サイズ | 10号 |
椿は毛虫がつくので自宅に植えるのは敬遠していたのですが、
つばき園に写生に行くごとに、そこで売られている苗に目を奪われ
結局いくつかを買い求めることになりました。
案の定、夏が近づくとチャドクガが発生して
気付かないうちに葉が丸坊主にされてしまったことがあります。
毛虫を処理して枝を払い、そのまま樹が枯れゆくのを惜しんでいると
なんと幹一本だけになってしまったその先から新芽が出て見事に復活したのです。
生命力の強さに感嘆した出来事でした。
小諸八重紅枝垂
サイズ | 100号 |
制作年 | 2014年 |
故郷の小諸には「小諸八重紅枝垂」という固有品種名がつけられた桜があります。
小諸城跡に咲くその花の満開時期に偶然行き当たり、写生しました。
この作品は地元の町から請われて描き、公民館に展示していただいています。
都鳥
サイズ | 6号 |
伊豆の伊東には「つばき園」があって、何度も通って写生したものです。
伊豆で仕事がある日の早朝クルマで出かけ、夜明けから4時間ほど写生して
午後は日本画教室をおこないました。
この「都鳥(みやこどり)」という品種の椿が好きで、当地で販売していた苗を買って家にも植えました。
牡丹(素描)
鉢植えで求めた牡丹が翌年大きく育ち、いくつか花を咲かせました。
草花を実物大で写生するときには15号(65×53センチ)の紙に描くのですが、
それでも大きさが足りず用紙を下に継いで仕上げました。
山桜
サイズ | WSM |
「WSM(ダブルサムホール)」というサイズがありますが、
極端に長い画面なのでタテでもヨコでも構図が難しいものです。
しかし画面に合ったテーマが見つかるとそれは新鮮な気分で
描いていて楽しいサイズでもあります。
山桜の大きな写生があったので、その一部分を作品にしました。
初春
サイズ | 10号 |
千両の実を描きたくて、いっしょに花屋で竹の花生けを求めました。
松と梅を添えたのでおめでたい松竹梅が成立です。
バックの表現は岩絵の具でマチエールをつけてから金箔を張り、
洗い出したり重ね塗りしています。
映
サイズ | 10号 |
制作年 | 2012年 |
第28回初音会展 初音賞受賞 |
桜を写生に行ったはずなのに、水に映っている情景のほうを美しく感じて描きました。
場所は伊豆半島の松崎町です。
かつて初音会という展覧会があり、院展で受賞歴のある40歳以下の作家が出品を許されていましたが、
そこで賞をいただきました。
藤
サイズ | 8号 |
以前非常勤で勤めていた学校の中庭に植えられていた藤の花です。
この作品を描いた時点で学校は創立130年を越えており、
藤の樹は創立当時からあった、由緒あるものでした。
高齢のせいか花つきは見事と言えるほどではありませんが、
永い年月ずっと学校を見守りながら毎年花を咲かせ続けてきたのですね。
寧日
サイズ | 8号 |
まるで枯れ枝が集まっていたかのようだったのに、春の暖かさが新芽をふくらませ、
みずみずしい葉を伸ばしてくる生命感にはわくわくします。
特にクレマチスにはそういった気持ちを感じさせられてきました。
桜
サイズ | 3号 |
染井吉野とも山桜とも違う美しい桜を見つけ、写生しました。
花びらの形に特徴があり、開花と同時に伸びる葉も黄緑や赤色をしていておしゃれなので
とても気に入って何度も作品に描いたものです。
ところが元の樹は切り倒されてしまったらしく、2度と写生ができなくなりました。