日本画家 牧野伸英 公式サイト
映
サイズ | 10号 |
制作年 | 2012年 |
第28回初音会展 初音賞受賞 |
桜を写生に行ったはずなのに、水に映っている情景のほうを美しく感じて描きました。
場所は伊豆半島の松崎町です。
かつて初音会という展覧会があり、院展で受賞歴のある40歳以下の作家が出品を許されていましたが、
そこで賞をいただきました。
藤
サイズ | 8号 |
以前非常勤で勤めていた学校の中庭に植えられていた藤の花です。
この作品を描いた時点で学校は創立130年を越えており、
藤の樹は創立当時からあった、由緒あるものでした。
高齢のせいか花つきは見事と言えるほどではありませんが、
永い年月ずっと学校を見守りながら毎年花を咲かせ続けてきたのですね。
寧日
サイズ | 8号 |
まるで枯れ枝が集まっていたかのようだったのに、春の暖かさが新芽をふくらませ、
みずみずしい葉を伸ばしてくる生命感にはわくわくします。
特にクレマチスにはそういった気持ちを感じさせられてきました。
桜
サイズ | 3号 |
染井吉野とも山桜とも違う美しい桜を見つけ、写生しました。
花びらの形に特徴があり、開花と同時に伸びる葉も黄緑や赤色をしていておしゃれなので
とても気に入って何度も作品に描いたものです。
ところが元の樹は切り倒されてしまったらしく、2度と写生ができなくなりました。
酔芙蓉
サイズ | 10号 |
朝は白く咲いたはずなのに午後の時間になるとピンク色に染まってゆく不思議な花を
知り合いのお宅で初めて目にして美しさに打たれました。
翌年の初夏に新芽を分けていただいて挿し木で育てたものが
そのうち花を咲かせ、毎年楽しむことができるようになったのですが、
酔芙蓉は一度根がつくとたいへん丈夫なもので、あっという間に大株になり
毎年大きく枝を伸ばす厄介者になってしまいました。