錦秋
サイズ | 15号 |
七竃(ななかまど)には思い入れがありますが、
いくつかの品種のうち「裏白七竃(うらじろななかまど)」という種類が大好きです。
葉の裏側が白っぽく、葉縁のギザギザが真ん中より先端部分のみにあり、
葉自体の形も気に入っているのです。
七竃の中でも特に高山地帯だけに自生しているので
普段の生活ではなかなかお目にかかることができません。
以前小苗を手に入れたことがありますが、うまく育ちませんでした。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
錦秋
サイズ | 15号 |
七竃(ななかまど)には思い入れがありますが、
いくつかの品種のうち「裏白七竃(うらじろななかまど)」という種類が大好きです。
葉の裏側が白っぽく、葉縁のギザギザが真ん中より先端部分のみにあり、
葉自体の形も気に入っているのです。
七竃の中でも特に高山地帯だけに自生しているので
普段の生活ではなかなかお目にかかることができません。
以前小苗を手に入れたことがありますが、うまく育ちませんでした。
半仙戯
サイズ | 40号 |
制作年 | 2008年 |
第63回春の院展 春季展賞受賞 |
「春の院展」で最高賞の春季展賞を受賞した作品です。
教鞭を執っていた横浜の小学校にあった木製のブランコに
児童が乗って揺れている動きに魅かれて描いたものです。
描きながら題名を考えるのですが、ただ「ブランコ」とするのも芸がないと思い、
辞書をひっくり返したりしてブランコの別称「半仙戯」という言葉を見つけました。
その名の通り、半分仙人になった気分になるという意味ですが、
師匠には「凝らずにブランコのままでよかったじゃないか」と言われました。
人物(素描)
人物を描くのはとても楽しいものです。
街を行き交う人を素早く捉えるのも良いですし、
このようにモデルを頼んでじっくり描かせていただくのも充実感があります。
モデルを務めることは、ただ立っていたり座っているだけでも意外な重労働で、
姿勢を崩さずに居ようとしてくださることにとても恐縮します。
秋草(掛け軸)
カルチャーセンターの日本画教室で掛け軸を描くことを生徒さんたちに勧め、
薄い和紙に薄塗りで表現する方法を指導させていただきました。
そのついでに自分も描いてみたのですが、実は私も掛け軸の制作は初めてなのでした。
ビギナーズラックというか、その割には思ったような作品に仕上げることができて
ほっとしました。
駆け抜けた風
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2007年 |
第92回秋の院展 奨励賞受賞 |
秋の院展で初めて受賞した作品です。
当時住んでいた横浜市の青葉台駅から帰宅するバスに乗りながら
院展にどのような作品を出品しようかと思い巡らしていたときに
駅構内を駆け抜ける子供の姿が目に飛び込んできました。
何の根拠も確信もないまま「これだ!」というひらめきだけで描いたところ受賞に繋がりました。
小諸八重紅枝垂
サイズ | 100号 |
制作年 | 2014年 |
故郷の小諸には「小諸八重紅枝垂」という固有品種名がつけられた桜があります。
小諸城跡に咲くその花の満開時期に偶然行き当たり、写生しました。
この作品は地元の町から請われて描き、公民館に展示していただいています。
バイク屋(素描)
中古のバイクをたくさん置いてある倉庫で描かせてもらいました。
どんなバイクでもよいわけではなく、やはり自分が乗っていた時代によく見かけた車種は
描いていて気持ちがこもります。
都鳥
サイズ | 6号 |
伊豆の伊東には「つばき園」があって、何度も通って写生したものです。
伊豆で仕事がある日の早朝クルマで出かけ、夜明けから4時間ほど写生して
午後は日本画教室をおこないました。
この「都鳥(みやこどり)」という品種の椿が好きで、当地で販売していた苗を買って家にも植えました。
夜半過
サイズ | 40号 |
制作年 | 2007年 |
第62回春の院展入選 |
駅は絵のテーマとしてよく描かれますね。
これからどこかへ旅立つという旅情を感じますし、
行き交う人たちそれぞれが持っている人生のようなものを想像します。
人気のない深夜の改札を入ってくる男性は向こうを歩く女性と過ごして帰宅するところでしょうか。
横浜駅が取材地です。
牡丹(素描)
鉢植えで求めた牡丹が翌年大きく育ち、いくつか花を咲かせました。
草花を実物大で写生するときには15号(65×53センチ)の紙に描くのですが、
それでも大きさが足りず用紙を下に継いで仕上げました。
山桜
サイズ | WSM |
「WSM(ダブルサムホール)」というサイズがありますが、
極端に長い画面なのでタテでもヨコでも構図が難しいものです。
しかし画面に合ったテーマが見つかるとそれは新鮮な気分で
描いていて楽しいサイズでもあります。
山桜の大きな写生があったので、その一部分を作品にしました。
夜会
サイズ | 150号変形 |
制作年 | 2006年 |
第91回秋の院展入選 |
以前住んでいた横浜市の自宅近隣で、住宅街の中に居酒屋がありました。
店の前に植木を並べて提灯やネオンを煌々と点けたそこは
ちょっと覗いてみたくなるような妖しい魅力をたたえていました。
常連さんが集っていたのでしょうけれど、いつしか他の店に変わっていました。
光の漏れる感じを表現しようと画面の大半に金箔を張り、それをこすって洗い出しています。