星の海
サイズ | 8号 |
夜桜を眺めながら歩いていると、樹の根元にまるで星のように著莪の花が咲き乱れていました。
それほど派手な花ではないし雑草のようにはびこるのでぞんざいに扱いがちなのですが、
シチュエーションやそのときの自分の心持ちによって印象が変わるものです。
日本画家 牧野伸英 公式サイト
星の海
サイズ | 8号 |
夜桜を眺めながら歩いていると、樹の根元にまるで星のように著莪の花が咲き乱れていました。
それほど派手な花ではないし雑草のようにはびこるのでぞんざいに扱いがちなのですが、
シチュエーションやそのときの自分の心持ちによって印象が変わるものです。
川面
サイズ | 150号 |
制作年 | 2012年 |
桜で有名な東京都の目黒川の夜景に心を魅かれて描きました。
中央の川の表現が弱く、絵が散漫になってしまったかもしれません。
それでも自分の想いは果たせたと思っています。
蜜柑(素描)
とにかく写生のときには対象をじっと見つめて、
本物そっくり描こうとするほどに対話する中から
リアリティ以上のものが滲み出ることを信じて描きます。
おそらく師もそのように指導してくださっていたのだと思います。
椿
サイズ | 8号 |
なんとか画商に絵を扱っていただけるようになった頃、
椿を描くといいよ と紹介された方のご自宅庭先で写生させていただいた花です。
椿というと資生堂のシンボルマークくらいしか思い浮かばなかった私ですが、
その魅力に目覚めて毎年写生するほどになりました。
宙へ
サイズ | 40号 |
制作年 | 2012年 |
第67回春の院展入選 |
宇宙を描きたいという気持ちから、さまざまな試行錯誤とやり直しの結果この作品になったのですが、
その過程で院展への入落を心配した師匠が「これを使いなさい」と
くださった天然群青を思い切りバックに使いました。
天文台(素描)
国立天文台勤務の、故 石田五郎さんの書いた「天文台日記」に魅せられて30年、
その舞台となった岡山天体物理観測所を写生する機会を与えてもらえたことがあります。
かつては東洋最大であった直径188センチ反射望遠鏡も第一線を退くほどになっていましたが、
あこがれの地を訪れることができた感激はたいへんなものでした。
花満つ
サイズ | 10号 |
限られた時間で満開の椿の花を描くか、花びらの散った地面を描くかの選択を迫られ、
この日は地面を写生しました。
椿といっても品種によっては花ごと落ちず、ハラハラと散るものもあるそうです。
130億光年を越えて
サイズ | 100号 |
制作年 | 2011年 |
「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」あるいは「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」など
SF映画が最盛期の時代に育った私は、今でも宇宙や私たちをとりまく世界に興味が尽きません。
そんな自分の思いをなんとか絵にできないかと試行錯誤していた時期の作品です。
「130億光年」というのは宇宙の果てまでの距離を表す数値ですが、
研究の進歩でその距離は少し延びています。
希望
サイズ | 40号 |
制作年 | 2011年 |
衝撃的な東日本大震災の報道をリアルタイムで見ながら、
自分にできることは絵を描くことだと思いながら
「希望」というテーマで制作したものです。
作品自体はうまくゆきませんでしたが、同じときに師が描いた富士山の作品は
見事にその気持ちが表現されていて、絵の前から動けなかったことを覚えています。
チューリップ(素描)
理科の授業で花壇を使うためにチューリップを抜く必要があるというので、
働いていた小学校に植えてあった株をたくさんもらって
自宅に植え直しました。それを片っ端から写生したものです。