完成。
というより、明日搬入なので逆算するともう描けないってこと。

今日は、やることなすこと全てズバズバ当たるというか、
絵のほうから「ここを描け。次はあっちがいいよ」と教えてくれるような状態。
普通は、どうすれば良くなるかな、ここをいじったら逆にだめかもな
って考えながら判断を迫られるわけだけど。

どこをどういじれば絵が良くなるか承知しながら描くのは描き手の醍醐味。

搬入まであと2日じゃ。

搬入まであと3日。
ちょっと整いすぎてきた感があるなあ。
今から荒らすのもどうかと思うけど、最後詰めながら少しじたばたしてみようか。

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床面の色調を仕上げてゆきます。
岩絵の具を絵刷毛で塗り、「きわ」を水刷毛でぼかし、
唐刷毛で整えます。
乾いてから雑巾でぬぐうと覆われたマチエールが現れてきて、いい調子になる(はず)

画面中央に原色の弧を入れ直しました。
この線ばかり目立たないようにほかも強くしてゆかなければ。

搬入まであと5日なのですが納得ゆくように仕上がるのか?

人物を描き進めたり、床の部分に手を加えたり、画面の密度を上げています。
このあと再度絵の具を流しながら明暗の強弱を付けてゆく予定。

作品の部分を拡大するとこんな。
何やらどこかの惑星表面のようですが、
あれこれ作業を重ねてゆくと岩絵の具の性質によりこのようなマチエールを得られます。

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ステンドグラスの窓をさらに白くするため、胡粉を塗ります。
人物にかかった部分は水刷毛でぬぐい、唐刷毛をかけてならしておきます。

人物の上から、流れを感じるようなマチエールやドリッピング。

流し塗りをおおかた終えた状態です。
ここから一気に進みます(のはず)

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画面を立てて岩絵の具を流し塗りしています。
流した後の絵の具は編み目のような調子になり、
下仕事で盛り上げた箇所の〝きわ〟に引っかかるなどして
特有の表現になります。
薄く薄く何度も繰り返すことと、色に変化をつけることがコツですね。

カムチャツカ沖での大地震があって、ラジオで津波の状況を耳にしながら制作。
盛り上げが終わって、これからはひたすら流し塗り。