私が講師をしている日本画教室です。今日は下田市の上原美術館にて。
皆さんたいへん熱心で敬服します。

木版画が一段落した(みたい)なので、
膠を溶かしました。
ひと晩水でふやかし、煮ます。
防腐剤を入れるのでこのまま常温で2ヶ月以上は腐敗しません。

完成!(かな?)
多色刷り木版画手彩色ですね。

ようやくようやく最終版(になるといいな)。
家屋などは真っ黒だと色が強過ぎるので少しホワイトを混ぜています。

空の色が思うようにならず、結局レタッチです。
少し鮮やかさを落としました。

山ひだの部分を刷ったらなんとか作品として成立しそうな見通しに。
あとは下の部分の樹木と家並みでメリハリを付けたい。

版ずれした箇所などはレタッチして修正しています。
これなら版にせず最初から描いてしまったほうがいいのでは?
と思うことも多々あり。
最後は「木版多色刷り手彩色」になるかも(笑)

空の色にボカシをかけるためにぬぐっているところです。
色数が増えてきたところで、油断すると版ずれがおこるので作品を破棄することが増えてきました。
どうも歩留まりが悪いです。

2版目の刷り重ね。
本来は版ずれの防止などの理由で、用紙を濡らしたまま刷ってゆくのですが、
手順の都合などにより乾いた紙にそのまま刷っています。

刷り始め!
と思ったら絵の具の色数が足りなくて画材店に走ったりしていて、
ようやくこぎつけた第1版。

彫りに慣れてきたところで今回の山場である
山ひだの部分に取りかかりました。
細かいけれど他の版とずれると困る部分がわずかなので、気は楽です。

主版を貼った上から本刷りの版を彫り、あとで主版は剥がします。もう失敗できない!
赤い矢印は刷るときにどこまでグラデーションをかけるかの目印です。