写生のための七つ道具 後編

私の使っている写生用具をコラム2回に分けて解説しています。
今回は続きですので前編をご覧になりたい方はこちらへ

イス

立ったまま写生するのはしんどいですから、座れるときには座るようにしています。
写生用のイスは画材店で売られていますので、これまでさまざまなものを試してきました。

イス
現在主に使っているイス
イス
それぞれを折り畳んだ状態

写真に写っているものは現在のベストチョイスで、どれも軽くて持ち運びしやすいものです。
それぞれ折り畳んだ形の画像もあるのでおわかりかと思いますが、
いちばん上に写っているものは座面が広く、収納時に平たくなるのでスケッチブックなどと一緒にバッグに入れます。
下のものは最近よくあるタイプで、特に右下のものはコンパクトにおさまるので
荷物の量を減らしたいときに便利です。

自宅の庭で写生するようなときは、大型で背もたれがあり、
ひじかけには飲料カップが差せるキャンプ用のイスを使っています。
写生は苦行を強いるものではありませんから、できるだけ快適な環境を作るのがいいですしね。

画材バッグ

画材を持ち運ぶバッグもさまざまな種類・大きさの商品が画材店で売られています。
描画材はリュックなどに入れて、スケッチブック程度を収納するだけのバッグなら
マチの少ない簡便なもので良いでしょうが、
全ての画材をまとめて入れたいのならマチが大きく、ポケットがいくつかついた
生地の厚いものを選ぶのが良いです。
私はその写生の目的や場所に応じて画材が多少違ってくるので
大きさや形状の違うバッグを何種類か用意してあります。

水彩絵の具

写生は色鉛筆を使うのを基本としますが、先に書いたように水彩絵の具も併用することがあります。
持ち運ぶことも多いので携帯用の固形透明水彩絵の具が便利です。
各社から販売されていますが、海外の有名メーカー(シュミンケやニュートンなど)は発色がたいへん美しく、
ハーフパンという形状の、差し替え可能な小型絵の具がバラまたはセットで用意されているので、
私は自分が必要とする色に差し替えてオリジナルセットにして使っています。
筆は使いやすい日本画用のものを短く切って、ケースの中におさまるようにしてあります。
(写真左上)

水彩絵の具
コンパクトにおさまる透明水彩絵の具

写真の右側は以前購入した携帯セットですが、
いちいちチューブから絵の具を出さないとならないので面倒になってしまって今はほとんど使っていません。

セット商品に水入れが付属していない場合は下の写真のように別売りのものも便利です。
小型のペットボトルに水を入れても構わないし、
その場合は写真右下のような折り畳みできる筆洗を用意しておくと良いです。

水入れ
水入れと筆洗

フキサチーフ

描いた写生は色が擦れてしまわないように、描き終わってからは定着材を吹きかけておきます。
フキサチーフというものがそれですが、スプレー式になっていて
いくつかの大きさのものが市販されています。
自宅に帰ってから吹きかければ良いのですが、場合によっては現地で必要になることもあるので、
いちおう小型のものも用意してあります。

その他必要なもの

水筒や、つばのある帽子は必需品ですし、冬は手袋(指先の出るもの)と使い捨てカイロが欠かせません。
夏は虫よけスプレーを持ってゆきますが、自宅で描くときは自分の周囲に蚊取り線香を3つほど焚いてガードです。
そのほかウエットティッシュや、カロリーメイトのような軽食があると状況の変化に対応しやすいです。

移り変わる風景などを素早く捉えるためにパステルを使うこともありますが、
それは別の機会にご紹介いたします。